2014年03月17日

日本演劇を越えるもの

ここのところ、現代日本の新しい世代の
演出家がつくった芝居を何本か観ていて思ったんですが、

その演出手法はとても斬新で唸ってしまうものばかりなんだけど、
どこか「日本演劇」というジャンル(があるとしたら)
のなかでしか語ることのできないものが多い気がする。

たとえば「日本文学」と「村上春樹」が分かたれるように、
「日本演劇」を軽やかに越える演劇が
そろそろ必要なのではないかなあ。
出てきてほしいなあ。
posted by 植田良子 at 10:29| 香川 ☀| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

DULL-COLORED POP vol.13『アクアリウム』

DULL-COLORED POP vol.13『アクアリウム』
岡山天神山文化プラザ

観に行ってきました。

なかなか興味深かったです。
いわゆる「酒鬼薔薇世代」と呼ばれる若者たちを
描いているんだけど、
やはり自分(たち)とは何かが違うな、と。

その違いはそのまま
「70・80年代演劇手法VS現代口語演劇」の構造に
表されていて、感心した。

彼らはあんな無気力感で生きているんだろうか。
アクアリウムに住む魚たちのように
僅かなエサと僅かな光と僅かな酸素のなかで。
声も出さず。
シェアハウスという設定も息苦しさを感じてしまう。
薄い壁と薄い関係の共存。

ワニとトリ?
トリはワニに食べられたんですか。
ワニはなぜ言葉を失ったんですか。

敢えて言うなら、
熱海殺人事件の木村伝兵衛は、もっと熱いと思う(笑)。
客席の後ろまで唾が飛ぶほどの熱さだった。
そのちょっと足りないところが、
意図なのかどうかはわからないけれど。
あ、部下がスタイリッシュなところも。
つか版はもっと田舎臭いよね(笑)。

アフタートークで演出の谷賢一さんが
「鴻上尚司さんの戯曲を読んでいて、
 こういう部分が80年代的だなと思った」
というようなことをお話しされていたんだけど、それを聞いて、
「82年生まれの谷さんにとっては、
 鴻上さんの本は“観る”ものでなく“読む”ものなのか!」
と、かなりの世代間ショックを受けた。

まさにその世代の人の感想を是非聞いてみたいなあ。

しかし昨年の柿喰う客といい、
岡山でこの手の旬の劇団が観られるというのは
贅沢で幸せなことだなあ。

一方、四国学院大学のノトススタジオでは
来年度もハイレベルなお芝居が何本も観られるようで
10年前では考えられない状況だ。

そんななかで自分に何が出来るか日々考えています。はい。

http://www.dcpop.org/stage/next.html
posted by 植田良子 at 10:28| 香川 ☀| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする